個人発明家と特許事務所




 特許事務所にあまり歓迎されない顧客に「個人発明家」がいます。

 特許事務所に出願を依頼してくる顧客のほとんどは企業ですが、中には個人で発明を行い、個人で出願をしたいという方がいます。

 そういった方は、特許制度や手続などの知識をあまりもっていないことが多く、出願の相談に来られたときはそういった制度面の説明から行わなければならず、時間がかかることがあります。

 そうなると当然、先行技術調査など行っているはずもなく、特許性に「?」が生じる発明が多い傾向にあります。

 そして個人発明家があまり歓迎されないもっとも大きな理由の1つに、自分の発明について思い入れが深すぎて、ある種「盲目的」になっている点があります。自分の発明はすばらしい、かならず特許になると信じて疑わない方が多いのです。
 そういった方は自分の発明を客観的に見る視点が乏しいため、こちらがどんなに冷静な意見を言おうと聞き入れてくれません。そして特許庁で拒絶されると、特許庁が悪い、弁理士が悪いと文句を言い、トラブルになるケースがあります。

 こういった顧客相手に何度か痛い目にあった事務所の中には、個人発明家からの仕事を一切受けないというところもあるようです。

 
 すべての個人発明家がこういった人たちというわけではありませんが、ちょっと避けたいなぁと感じた次第です・・・。

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この記事へのコメント

wenderpunkt
2009年04月25日 09:34
ちょくちょく拝読しております。
都内事務所勤務の新米弁理士です。

私は直接会ったことはありませんが
(ウチの事務所ではたまに受けているようですが)
「街の発明家」の扱い難さはよく耳にします。

制度を熟知した企業さんを相手にするのは
確かに楽ですけど、私見では、特許制度を
良く知らない人のために弁理士が存在するわけで。
そういった面倒事も専権に伴う義務としての
社会貢献の一環かなぁ…と私は思います
(青臭くてすみません)。

審査請求料みたいに、弁理士への依頼費用も
「資力の乏しい者」への減免措置があれば
いいんですけどね。無料相談だけじゃなくて。
国が補填してくれれば、ですが…(^^;
2009年04月27日 01:33
wenderpunktさんこんにちは。
コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、特許制度の説明なども
弁理士としての大切な職務だと思います。

そういった説明は時間がかかりますが、
きちんと聞いてくれる人だと、
自分の知識が人のためになっているって
いうのを実感できるため、結構楽しかったりします。

ただ、発明家の方がもう少し冷静に自分の発明を
とらえてくれるとこちらとしても仕事がやりやすい
のですが・・。

逆に、そういった人たちにわかってもらえるよう、
こちらとしてももっとコミュニケーション能力を
磨く必要があるかもしれませんね。