階層構造




前回の記事の続きです。

前回の記事では、以下の請求項の表現について、若干「違和感」を感じると書きました。

「液体を収容可能な容器本体と、この容器本体に設けられた取手と、前記容器本体のうち前記取手の反対側側面に設けられた液体注出口と、を備える散水容器。」

どうして違和感を感じるのでしょうか?


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それは、上記の請求項がものの「階層構造」を無視しているからです。

この請求項では、「容器本体」、「取手」、「液体注出口」の3つが構成要素(発明特定事項)となっていますが、この3つがすべて同列に記載されています

しかし、これら3つの構成要素のうち、実体がある主要な構成要素は「容器本体」と「取手」の2つで、「液体注出口」は「容器本体」の一部となっています(しかも実体がない)。

すなわち、「液体注出口」は「容器本体」よりも下の階層に位置しています。

にもかかわらず、上記の請求項は「容器本体」と「液体注出口」を同列に記載しており、階層構造を無視しています。このため、「違和感」を感じるということになります。


なお、階層構造を考慮して上記の請求項を書き直すと、以下のような表現とすることができるでしょう。

「液体を収容可能な容器本体と、この容器本体に設けられた取手と、を備え、前記容器本体は、前記取手の反対側側面に液体注出口を有する、散水容器。」

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ただ、この表現でもまだすこし違和感が残りますね。

まず、「前記取手の反対側側面」という表現では、「側面」が不意打ちで出てきます。
また、「液体注出口」の説明ももう少し加えておいたほうがよいかもしれません(単に「液体注出口」でも意味は通じますが・・・)。
あと、「液体」に限定するのもいかがなものかと・・・(別に固体でもいいわけで)。「液体」は省略してしまいましょう。

そこで、以下のように変更しました。

「外側面及び内側面を有し、前記内側面で区画される収容空間を備えた容器本体と、
該容器本体の前記外側面に設けられた取手と、を備え、
前記容器本体は、前記外側面のうち前記取手が設けられた位置とは反対側の位置に設けられ、かつ前記収容空間に連通する注出口を有する、容器。」

あとは、先行技術との関係で、前提部分や特徴部分を適当に決めて構成要素の順番を修正すればいいでしょう。

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