サービス業の宿命?




ここ1週間ほど、仕事の受注が相次ぎ、一気に忙しくなりました。

実は、少し前までは、それほど忙しくはなく、
ほぼ10日間ほど手持ちの仕事がない状態がありました。

調査の見積りをいくつか出してその返事待ちだったり、出願では客先からの明細書案のチェック待ちで、
ちょうどスポット的に10日間ほど手持ちの仕事がまったくない状態でした。

その間は、これ幸いとセミナーの準備をしたり、領収書の整理をしたりと、
それなりに忙しく過ごしていました。

そこへ来て、ここ数日でこれまでの見積りの返事と新規の調査依頼が立て続けに来て、
一気に仕事が増えてしまいました。

受注にならないだろうと思っていた見積りが受注になり、
ほとんどで高い金額の(時間がかかる)パターンで依頼が来てしまいました。
(うちでは、調査案件では料金・納期を変えていくつかのパターンで見積りを出しています。)

まあ、そんな感じで少し前とはまったく違う状況となっております。


●サービスの特性;
さて、サービスの特性として、サービスの「同時不可分性」、「消滅性(非貯蔵性)」というものがあります。

同時不可分性とは、サービスは生産と消費が同時に行われ、両者を切り分けることができないという性質です。
消滅性とは、有形財と違ってサービスは事前に生産して貯蔵しておくことができないという性質です。

有形財の場合、需要を予測して閑散期にある程度財を生産しておき、在庫として蓄えておくことも可能です。
しかしサービス業ではそういったことは難しいのです。

わかりやすく言えば、例えば特許調査では、
顧客からの依頼が来て初めて調査という作業(生産)を開始することができ、
作業が完了して初めて顧客に報告書を提供(消費)できます。

顧客からの受注が来る前に先に調査を行っておくことは不可能です。

だから、今回のように一気に仕事が来ても、なんとか頑張って処理せざるを得ない状況になるのですね。

●サービスの特性を克服する;
サービス業ではどのようにして上記の特性を克服すればいいのでしょう?
いくつか例を挙げてみました。

①契約社員や外注を活用する;
仕事の一部又は全部を契約社員等にやってもらうことです。
ただ、調査にしろ出願にしろ、知財の仕事の質は個人の特性によるところが大きく、
また顧客との直接面談して打合せが必要な仕事もあります。

したがって、比較的定型的な仕事だと外注に出す、
顧客との打合せが必要な仕事は打合せした人が内製により処理するといった、
内外製区分を設けておくとよいかもしれません。

ここでいう定型的な仕事とは、打合せが不要な仕事で、
例えば客先から紙切れ一枚送られてくる先行技術調査や特許出願、
対象が明確な情報提供・無効資料調査などが考えられます。

外注の場合、顧客との関係で再委託が不可能な場合もあります。
当然、外注先との間で秘密保持契約は結んでおくべきでしょう。

また、外注しても一定の質を確保できるようにマニュアルやチェックリストを作成したりといったことも必要となるでしょう。

契約社員等に仕事を出すための前提として、内製できるかどうかを的確に把握する必要があります。
したがって、組織の内部的には、各従業員の手持ち案件の数や進捗を把握するシステムを構築しておくとよいでしょう。

②繁閑に応じた料金・納期を設定する;
繁忙期には高い料金、閑散期には低い料金設定を行い、繁閑での受注を分散させます。
ホテルや旅行会社では、ゴールデンウィークなどでは料金が高く、比較的暇な6月などでは低く設定してあるのと同じ考えです。

出願の仕事では料金表がある場合が多いので、繁閑で異なる料金を設定するのは難しいかもしれません。
やるとすれば、閑散期には出願手数料割引キャンペーンくらいでしょうか(あまり聞いたことないですが・・・)。

調査の仕事だと、料金が決まっているわけではないので、繁忙期には少し高めに、閑散期には少し低めに料金設定してもよいかもしれません。


●忙しいときほど余計な事をしたくなる?
人間、忙しいときほど現実逃避したくなるのか、余計なことをしたくなりますよね。
普段はやらない時間に掃除をするとか・・・。

普段は更新しないブログを更新するのもそのせいかな?

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戦利品




先週いただきました。

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特許検索競技大会2010の副賞です。
中身は・・・立派なモノですよ。

やっぱりちょっとうれしいですね。

ただ、講評や懇親会での話を聞くと、一位の人は総合力で断トツだとか・・・。
まだまだ精進が足りないなぁと実感しました。

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最近飲み会続きでちょっと疲れが・・・。

今日も飲み会がんばります。


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特許電子図書館-廃止?




先週の話題ですが、事業仕分けで「特許電子図書館」が廃止になることが決定したそうです。

 「行政刷新会議『事業仕分け』」
 http://www.shiwake.go.jp/data/pdfs/359.pdf

新聞で見て、一瞬ぎょっとしました。だって特許電子図書館がなくなると、仕事に大きな支障が・・・。

特許電子図書館(IPDL)とは、ご存じのように、特許文献などの情報をインターネットで無料で提供するサービスです。
このサービスは工業所有権情報・研修館という独立行政法人が運営しています。

無料で利用でき、国内のほとんどすべての特許・実用新案文献が収録されていることから、
特許業界の人間であれば使ったことがない人はいないのではないかというくらいメジャーなサービスです。

これが事業仕分けで「廃止」と判定されたわけですから、びっくりするのは当然ですよね。


まあ、詳しく調べてみると、すぐにIPDLがなくなるというわけではないようです。

実は、平成27年には新たな検索システムが稼働する予定になっています。
その新たなシステムでは、特許庁が保有するデータに直接アクセスできるシステムとなっています。

今回の事業仕分けでは、新システムが稼働した場合には、IPDLを廃止するということが決まったようです。
そして、それまでは最大限のコスト削減ということになりました。

要するに、平成27年の新システム稼働まではコスト削減しながら継続して事業を行い、
それ以降は新システムとIPDLが併存することなくIPDLが廃止されるということのようです。

 「『特許庁業務・システム最適化計画』の改定について」
http://www.jpo.go.jp/torikumi/system/pdf/system_saitekika_kaitei2009/kaitei_keikaku.pdf
http://www.jpo.go.jp/torikumi/system/pdf/system_saitekika_kaitei2009/tsuiho_keikaku.pdf

さて、そうなると、今後はIPDLで検索機能や表示機能の大幅な向上は見込めなさそうです。

これまで、全文検索、和文抄録検索が可能になるなど、機能は徐々に向上して来たのですが、
いずれ廃止になるIPDLですので、今後はあまり機能向上は望めないでしょうね。

逆に、コスト削減によりユーザーの利便性が低下しないか心配です。
例えば特定の検索機能が使えなくなったり、メンテナンスの回数や時間が増えたりとか・・・。

個人的には、いずれは「公報テキスト検索」と「特許分類検索」が合体して、
Fタームなどのサーチキーとキーワードの掛け合わせができるようになるのを期待していたのですが・・・、
あまり期待できないかもしれませんね。

ちなみに新検索システムは、特許庁の検索システムを民間に開放するものですが、
すでに登録調査機関など一部民間業者には専用回線で利用可能となっています。

新検索システムは、これをインターネットを通じて広く公衆に開放するシステムということのようです。
新検索システムは、ユーザーのタイプに応じてサーチ特化型と研究者・一般向けの2つの仕様で提供されるようです。
サーチ特化型では、専用ソフトのインストールが必要になるとか・・・。
インターフェースをカスタマイズできるみたいなので、ある程度のパーソナライズは可能みたいですね。

ただ、現行のIPDLはブラウザベースで稼働するため、アドオンなどフリーのツール(ツールバーなど)がたくさんあるので、
それらを利用して表示機能を向上させるなど、それなりに工夫をしているのですが、
専用ソフトを使ったシステムに移行した場合にはそれまでの環境から大幅に変化するので、
それまでの調査手法が使えなくなってしまうかもしれません。

新しい環境に慣れるまでしばらく時間がかかりそうですね。
GetIPDLも使えなくなるんだろうなぁ・・・。

新システム、期待はしているのですが、
一方で新たな環境にスムーズに対応できるかちょっと不安でもあります。

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中小企業診断士二次試験の思い出




すっかり更新しなくなったこのブログですが、
すこし時間的な余裕が出てきたので久しぶりに更新します。

明日は中小企業診断士の二次試験(筆記試験)です。
この二次試験は論文式の筆記試験であり、合格率が20%前後の厳しい試験です。
中小企業診断士試験の最大の山場です。

昨年は私も二次試験を受けましたが、その数日前に引っ越しすることになり、
試験の一月前くらいから新居探し、一週間ぐらい前から掃除などの引っ越しの準備、2~3日前は引っ越し作業があり、
直前の追い込みが思うようにできなかった記憶があります。

ただ、一次試験(短答試験)とは違い、二次試験は直前の追い込みはあまり関係ないように思います。

二次試験は論文式試験で、詰め込みの暗記要素はあまりなく、
回答の論理性や説得力といったコンサルタントとしての資質がダイレクトに問われる試験です。

それまでの勉強の「」が問われる試験であり、
直前の暗記はそれほど意味がない試験だと思います。

事実、直前にほとんど勉強できなかった私も合格できたのですから・・・。

とはいっても、やっぱり直前にも勉強しないと不安ですよね。
私の場合も時間がないとはいえ、少しは時間を作って勉強はしました。

何をやったかというと
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実は、一次試験用のテキストをざっと読みなおしました

なぜ、二次試験なのに一次試験のテキストなのか?

それは一次試験用のテキストを読み直すことで、
コンサルティングの知識全体をもう一度確認することができるからです。

8月に一次試験が終了すると一次試験用のテキストはもう用済みになり、
それ以降は二次試験用のテキストや過去問で勉強をしていたと思います。

しかし、二次試験はコンサルティングの知識を使いこなし、
事例企業の直面する課題をその企業に合った方法でオーダーメイド的に解決する能力が求められます。

すなわち、自分の引き出しにあるフレームワークなどの知識の中から、
その事例企業に合った知識を取り出して、課題を解決する必要があります。

しかし、一次試験が終わって二次試験の勉強ばかりしていると、
特定の知識については使いこなせるようになっても、
反対にほとんど使わなくなって忘れかけている知識もあるでしょう。

引き出しが錆びついていると、いざという時に中身を取り出せなくなります。

そこで、直前に一度、一次試験用のテキストを読み直して、
コンサルティングの知識全体を俯瞰して思い出す、というわけです。

試験直前のこの時期、今更SWOT分析などしてジタバタしてもしょうがないので、
心を落ち着かせてテキストを読み直し、これまでの知識をざっと思い出してみてはいかがでしょうか?

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近況




前回記事を更新してから二か月以上経過してしまいました。
前回は菅直人氏が首相になった記事を書きましたが、もう次の首相に代わりそうな気配が・・・。

ここ二か月ばかり、結構忙しく過ごしていました。

実は、とあるクライアントが毎月4~5件程度の国内出願をコンスタントに依頼してくれるようになりました。
月1度、出張して発明者と打合せを行い、月末に出願するというスケジュールです。
大手企業様なのですが、この不景気にうちみたいな弱小事務所へ出願を依頼してくれる奇特な企業もいるのですね。ありがたいことです。
というより、そのクライアントへ紹介してくれた方に感謝です。

月4~5件の出願があれば、1人事務所では食べていくには十分です。
これまで、定期的な仕事があまりなかったので、ようやく安定した仕事を確保といったところです。
ただ、これもいつまで続くかわかりません。

毎月安定して出願や調査を依頼してくる会社を3社くらい確保できれば、多少安定するのではないでしょうか。

まだまだこれからです。


中小企業診断士の仕事も、少しずつはじめています。
実は、診断士に合格した後、これまでずっと付き合いのある会社の社長に依頼されてその会社の顧問になりました。

ただ、診断士関係では、まだまだ勉強中の段階です。

とりあえず、いくつか研究会に参加しています。
また、来月からは知財戦略系のコンサルティングの勉強会が始まります。

少しずつ活動の領域を広げていきたいですね。

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菅直人新首相




先週は風邪でずっと体調が悪く、仕事がほとんどはかどりませんでした。

39℃の熱が出ました。

ほとんどまともに病気をしたことがなく、
風邪でも39℃どころか、38度線を越えることもここ10年くらいで一度もなかったので、
今回は、あまりの病気っぷりにちょっと驚くとともに不安になりました。

ただ、病院に行って薬をもらって飲んで昼寝すると、あら不思議、すぐに平熱に戻りました。
クスリってすごい・・・。

   ・ ・ ・ ・

その先週、鳩山総理が退陣し、民主党の代表選挙で菅直人氏が代表に選出され、
その後の国会で内閣総理大臣(首相)に指名されました。
その菅さんですが、弁理士であることは特許業界の人間にとっては周知の事項だと思います。


菅さんと言えば、今から4~5年ほど前に一度お会いしたことがあります。

弁理士である菅さんを応援する有志の会があるそうなのですが、その有志の会は比較的高齢の人が多いことから、
菅さんは若手弁理士と会う機会を設けたいと考えていたようです。

私の同期合格者のメーリングリストに菅さんと会う会の参加者募集が出ていて、
事務所の後輩と一緒にそれに参加してきました。

その当時の菅さんは、民主党の要職にはあったと思いますが、
代表選で前原さんに敗れた後で、若干「落ち目(失礼!)」の時期だったと思います。

私自身、政治にはほとんど興味がないのですが、
有名人に会えるのと、会の後で同期の仲間と飲み会するのが目的で、
半ば物見遊山で参加したというのが正直なところです。

会は赤坂の某所で行われました。立食形式のパーティです。
会には私と同じくらいの時期に合格した若手弁理士が50人くらい来ていたと思います。


初めて見た菅さんは、大物政治家といった威圧的な感じはほとんどなく、気さくな感じの人でした。
菅さんのスピーチの内容はあまり覚えていませんが、
弁理士時代や政治活動を行っていた頃の思い出話などをされていたと思います。

記憶に残っているのが、スピーチの途中で菅さんの携帯電話が鳴ったことです。
電話の主は菅さんの奥さんで、
菅さんはスピーチを中断して「ああ・・・」、「わかった・・・」など、奥さんと話をされていました。

電話の後、少し照れくさそうに「妻から頼まれごとをされてねぇ・・・」とおっしゃられていました。

通常はスピーチの途中で携帯電話に出ることはあり得ないのでしょうけど、
恐妻家である自分をアピールして場の雰囲気を和ませようとした一種の「演出」じゃないかなと思いました。

その目論見どおり、会はくつろいだ雰囲気でした。


スピーチのあとは参加者全員が菅さんと名刺交換をしました。
50人くらいが列を作って一人ずつ順番に菅さんと名刺交換をして、少し話をします。

名刺交換のときはさすがにちょっと緊張しました。

だいぶ前のことですので何をしゃべったかあまり覚えていません。
虎ノ門の事務所に勤務しているだの、出願だけでなく調査の仕事もやっているだの、
自己紹介みたいなことをしゃべったように思います。

菅さんは「ああそうですか・・・」といって聞いてくれていた記憶があります。
(正直、共通の話題がなかったので盛り上がりに欠ける感は否めないのですが・・)


こんな感じで会は終わりました。
当然、その後は同期の仲間と飲みに行きましたが・・・。

   ・ ・ ・ ・

あれから4~5年が過ぎ、菅さんは一国の首相にまで上り詰めました。
弁理士らしく、言葉に責任を持った政治を行ってもらえればと思っています。

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電子証明書だいじょうぶ?




インターネット出願には電子署名が必要です。
私は「日本認証サービス」から発行された電子証明書を電子署名に使用しているのですが、
今日、日本認証サービスのホームページを見て驚きました。

プレスリリース-電子証明書『AccreditedSign』のお申込み受付停止について

なんと、5月31日で電子証明書「AccreditedSign」の申込受付を停止するとのこと。
しかも、電子証明書の有効期限は来年(平成23年)9月15日までとのこと。

工業所有権情報・研修館(INPIT)のホームページでも同様のアナウンスがされていましたね。

そういえば、ついこの間の3月末でISDN出願が終了し、インターネット出願に移行したばかりなんですよね。
駆け込みでインターネット出願を導入した方で、日本認証サービスから有効期限が3年の電子証明書を取得した方も結構いるでしょう。
その方は、電子証明書の有効期限が1年ちょっとで切れることになるので注意が必要です。

うちは来年1月に有効期限が切れるのですが、その場合には他の認証機関の電子証明書を再取得する必要がありそうです。
正直、電子証明書の取得手続きって面倒なんですよね。
発行までに2~3週間かかるし・・・、費用も結構かかるし・・・。

なお、住民基本台帳カードなどのICカードタイプの電子証明書もインターネット出願に使えるのですが、
現状ではまだPCT出願には使えないんですよね。
結局、認証機関から電子証明書を取得せざるを得ない状況です。

行政手続きの電子化が進むのは便利になって良いのですが、
その根幹である電子証明書のシステムがコレでだいじょうぶなのかなとちょっと不安に感じてしまいます。